【驚き記事！】学習塾講師のブラックな実態――授業料は高くても低賃金。講師が営業まで兼務する…
私は個別教室PICSISのの経営をはじめるまえは大手電機メーカのIT部門企業でシステムエンジニアをしていましたので、塾業界のブラック状況についてはウワサ話程度の認識でしたが、
昨日のSPA!の記事をみて驚きました！（記事の内容はリンク先を参照ください。）
「学生を低賃金で働かせて、高い授業料で利益をあげるビジネスモデルです。集団塾講師の時給は2000円を超えますが、個別指導塾講師では1200円程度。マニュアル通りに生徒に付き添っていればよく、学歴も問われません。高度な勉強を教えることは求められず、子守に近い場合まであります。勉強したい生徒が多いわけではないので、丁寧に教えようとすると、かなり大変です」
学生時代に個別指導塾講師のアルバイトを経験し、今春から正社員の塾講師として働き始めた戸山彩さん（仮名・24歳）にも話を聞いた。
「学年も性別も違う生徒2～3人の授業を講師1人で担当するので、ある程度生徒の能力を把握していないと授業にならない。授業準備には給料が出ないのに、始業の1～2時間前に出勤するのが常態化していました。しかも自分の担当授業が終わっても、他の全生徒の授業が終わるまで帰れない。時給換算すると500円くらいでした」
わずかワンコインで自分の時間を切り売りさせられている人間を、親も生徒も「師」と仰ぐ。そんな世界はまともだろうか。
SPA! 2017.07.06 ニュースhttps://nikkan-spa.jp/1351737?page=2
時給に関してはここ（神戸市）と都内では格差があるはずですが、ほぼ同額の1200円程度からそれ以上です。
衝撃的だったのが、次。
マニュアル通りに生徒に付き添っていればよく、学歴も問われません。高度な勉強を教えることは求められず、子守に近い場合まであります。勉強したい生徒が多いわけではないので、丁寧に教えようとすると、かなり大変です
まず、個別教室PICSISの場合をみてみましょう。
【マニュアル】 厳密に言うと、マニュアルは存在していません。テキストもその子その子で違ったり、中学受験用の勉強をしたりとマニュアル化することは不可能でした。
【学歴】 たしかに学歴は問いませんが、過去に京都大学・大阪大学の学生さんに講師に入ってもらったことがありましたが、どうしてもできない子の気持ちを理解してあげられないことがありました。 逆にある大学院を中退された方も来て頂いたことがありますが、小学校の分数があやしいということがありました。（汗）
個別教室PICSISの採用試験は基本的に学力テストは行っていません。自己申告を信頼して講師研修に入って頂きます。 研修中におや？ってなると契約前にテストを実施するようにしています。 PICSISでの講師としては力がありさえすれば良いとは決して考えていませんし、Learning is Fun 学ぶことを楽しむ姿勢と力のバランスを重要視しています。
【高度な勉強を教えることについて】 個別教室PICSISの生徒は学習障害と診断がでていると申告されてるお子さんや、中学受験生、学年トップクラスの中学生とほんと幅広く来ていただいてます。 そうなると、アルバイト講師の先生にも”考える”ことで生徒を伸ばしていただく必要がでてきます。実際、アルバイト講師の先生から、このように進めたらうまくいきました！といった報告をたくさんいただきます。
【授業準備の時給について】 個別教室PICSISでは”みなし残業”として1日の出勤に対し15分間の残業代をお支払しています。また、やむなく延長授業となった場合でも申請時間１００％の時給をお支払しています。その他にも教室のお掃除やファイル整理などを手伝って頂いた場合は事務給として820円お支払してます。
やっぱり、せっかく良い先生を雇うことができたとしてもパフォーマンスが落ちるような運営は、結局は少子化と人手不足で先細りすると考えています。
会社経営者として、こちらの記事の実情もわかるのですが、やはり小さくても本当の教育とサービスを届けていきたいなと感じました。